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先日、読者さんから本をプレゼントして頂いたのですが、これがまた面白いんですよ。

高知大学の名誉教授が15年かけて集めた600語を掲載

著者の吉川義一さんは高知大の教授を定年退職した後、70歳になったのをキッカケに、長年魅力を感じていた土佐弁をもっと楽しむために独自に調査を開始したそうです。

南国市で生まれ育った奥さんから教えてもらったものや、TVやラジオで収集したもの、手紙などで教えてもらったなど、途中で小著の出版をはさみながらなんと15年も採集。

調べれば調べるほど土佐ことばの虜になったとのことで、その情熱は辞典として完成。読んでみたら想像以上に面白かったので、今回3つほど言葉を紹介させて頂きますね。

(※以下、引用文の①や②という数字は解説しやすいようにぼくが挿入したものです。)

例1.「いながら」

〈居ながら〉で、一般には、座ったままで・その場で・動かないで、などの意で使われるが、土佐では、突然に・そのまま、などの意で使われる。

「①どうしたんぢゃろう。隣のおばちゃんが来て、戸の口でいながら泣き出した。」

「②うちのトマトは消毒をしちょらんきに、洗わんで、いながら食べれますぞね。」

土佐弁だと①は突然に、②はそのままの意、ということですね。

標準語で捉えると②は特に「?」となってしまいます。

そう、春から山奥の古民家を借りて過ごしているのですが、ご近所の農家さんや猟師さんのガチな土佐弁は半分以上「?」になってしまうことがあるワケでして。

これから高知の田舎で頑張っていこうとしても、まず言葉が通じないと文字通り話にならない状態だったので、コチラの本はまさに渡りに船になりそうな予感ですねぇ。

改めまして、本を送ってくださった神奈川県のH様ありがとうございます!

例2.「ごくどう」

〈極道〉である。

一般には放蕩者を言うが、土佐では、ずぼらな人、まめでない人、怠け者を言う。

謗る語であるが、「①あたいはごくどうじゃきに、冬物の始末もまだしてないわね」のように、自分自身のことにもよく使われる。

いやいや、一般には放蕩者じゃなくてヤクザ者って意味ですよね(笑)

だから、意味をしらずに①の言葉を近所のおばちゃんから聞いてしまったら「マジすか!?」と聞き返してしまうトコロでした。読んどいて良かった!

こんな感じで、いちいち例文も面白いんですよね〜。勉強というよりは、高知独特な南国のノリを感じる言葉づかいを楽しめる本だと思いましたよっと。

例3.「せこい」

通常、けちくさい、の意で使われるが、土佐では、無理だ、辛い、たいへんだ、などの意で使われる。

「①これは一日仕事せにゃちくとせこい」

そう、ここまで読まれた方はおわかりかと思いますが、土佐弁では標準語で馴染みのある言葉が全く違う使われ方をしているケースが多々あるんですよね。

まぁ、会話の中に①だけだったら「なんでせこいんですか?」と質問すれば良いと思いますが、連続で⑩ぐらいそういう言葉が続いたらもうお手上げ状態です。

そういった意味で、外国語の勉強でも単語を覚えることが何よりも重要とされているように、土佐弁も1つ1つ丁寧に覚えたいトコロですね。たぶん、自然には身につきません。

まとめ

以上、約600語ある中から適当に3つほどご紹介させて頂きました。

なんか世の中のグローバル化の流れ的に、海外からのお客さん向けに英語などの外国語を勉強するべきだ的な雰囲気を感じますが…。

ソッチより先に、まずは自分が今いる土地のディープな言語を覚えるべきですよね。

とりあえず、この本は居間のちゃぶ台の上に常備しておきますので、いつでも読めるようにしときます!ので、みなさんも遊びに来た時にぜひぜひ手にとって見てくださいね〜。

 

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