みなさんこんにちは、なんとかして古民家の山林を活用したいぴーすけです。

ということで先日の記事でもご紹介した「林業研修」に参加!

このあいだ約5000文字という気合の入った講演会レポートをUPしたんですけどね。

参考:皆伐ではなく択伐へ!これから時代の中山間地域は自伐型林業を生業の軸にするべし(人生ドロップアウトドア)

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その記事の〆に告知した林業研修、ちゃんと行ってきましたよ〜。

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当日の参加者は約20名!やっぱり自伐型林業は注目されているんですねぇ。

 

講師は愛媛県在住の農家林家である「菊池俊一郎」さん

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今回の研修の講師は、ミカン栽培と兼業で30haの山林の間伐施行をし、補助金に頼らず収益を上げ続けている農家林家の菊池俊一郎さん。

「1つのことに特化せずオールマイティーな超2流を目指す」をモットーに、何事も丁寧でコツコツと積み重ねていく活動をされているアウトドア好きな人です。

フットワークが軽いのが評判で、施行前や施行中の状況の写メを教え子から送られてくるとすぐに添削して送り返してくださるそうです。面倒見めっちゃ良い人ですね!

 

まずは導入編である牽引ロープの登らせ方&もやい結び

「がちゃこ」や「チル」という道具は便利だけど重い(持ち運べる体力があればOK)ので「ロープでモヤイ結び」が基本!まずはこれから覚えましょう。

 

基本の切り方は過去の記事で紹介してるので割愛

あ、今回の研修は行政が開催している初心者講習的なモノを受けた人が対象なので、基本中の基本は割愛させていただきますね。

参考:林業は30秒以内に木を1本切れないと飯は食えない!?ということで3日間にわたる「チェーンソー講習」で『伐木等の業務に係る特別教育修了証』をGETしてきたよ

その切り方を知りたい人は下記のリンク先の記事に動画を載せてあるので良かったら見てみてくださいまし〜。

参考:【動画あり】木こり体験をしてみたらあまりの迫力に正直ビビった【自伐林業】

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さて、ここで1度菊池さんからワンポイントアドバイスです。

チェーンソーを扱う時の姿勢で大切なのは、体(ひざ等)をうまく使って保持し、まずは自分を安定させるということです。

施行中は切ることより退避を考えるべきなので、不安定な状態では逃げられなくなってしまうんですよね。そして仕事は毎日同じペースでやることが重要!いかに楽で効率良く進めるかでして。

ちなみにチェーンソーは大きいエンジンって重くて持ち運びが大変ですけど、自重で切りやすいから実は軽いエンジンより施行が楽なんだそうですよ。

他にも大きなエンジンが良い理由として、切削時間&アクセルの時間が短く振動病予防にもなるワケですね。

 

基礎トレにもなる「丸太スライス」で腐りチェック

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サクッと見本で1本切り倒したら(伐倒シーンは省略)木の芯の腐りチェックをします。黒ずんでる部分は枝が刺ささるぐらいフニャフニャ。確認しながら少しずつ切ります。

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丸太は先の径で値段が決まるので、仕上げ次第で同じ労力なのに1本数百円変わります。

重さ売りではないので、裂けないように製品化するのが重要で、雑ではなく丁寧に。

いかにお金に変えるかを常に考えましょう!山の手入れはボランティアではないのです。

あ、丸太スライスは基礎トレにもなるのでオススメですよ〜。

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どんな角度からでも木材が前後左右均一(一周の長短差1cm以内)に切れるようになったらOKですよん。

なお、自伐型林業の生産手順は①伐木②腐りチェック&切り上げ③ワイヤー貼り&中切り④搬出(林内作業車)というイメージです。

詳しくは後述しますが市場では2cm刻みで値段付けされ、裂けているとレーザー計測で原点されます。

腐りなく真っ直ぐで切り口直角が1番高値!なんといっても市場は原点方式(原点されない技がある)だし、そもそも木を倒しただけじゃ0円なんですよね。

切る前に、売るのか間伐なのかしっかり施行する理由を把握しておきましょう。

 

チェーンソー刃の「目立て」の重要性

とはいえ、刃がダメだとまったく切れません。米ぬかみたいな粉塵が飛び散るだけです。

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火花1つでチェーンは一周してます。石や金属を切らないよう最大限注意をしましょう。

 

初心者の次のステップ「追いヅル切り」

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粘りを落としたら受け口を作るまでは基本の切り方と一緒なのですが、木がチェーンソーのバーより直径が大きい場合「追いヅル切り」の出番です。

突っ込み切りを多用するこの切り方でまずは受け口から芯を落としまして…。

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次に左右から突っ込み前後にツルを残すイメージで切っていきますよっと。

そしたらクサビを斧の裏のハンマー部分で打ち込みまして…。

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次に後側のツルをナナメに切り落とします。

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木が不安定になったら最後に牽引ロープで引っ張り倒しましょう。

絶対に道に木が行かないように万全を期して施行!切り株はこんな感じになってます。

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なお、突っ込み切りの時に発生する可能性のあるキックバックは速度と角度の条件があるので、低速で先だけ突っ込んでしまえば回避できますよっと。

 

追いヅル切りで掛かり木になった場合は

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そんでもって、掛かり木はよくあること&永遠の課題ですよね。

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追いヅル切りでそうなってしまった時は、残った前側のツルを木を回転させたい逆側から徐々にカットしていきます。

左側に回転させたい時は右側からカットすると重心が左に移動するワケですね。

右側をカットしたら木を回しながら左側をカットするという高等テクニックもあるそう。

てか、みなさんハスクバーナのヘルメットを着用してて良いなぁ〜って思いましたね!

メッシュガードとイヤーマフ便利すぎでしょう。ぼくも予算ができたら欲しいです…。

 

ぼくも「追いヅル切り」にチャレンジ!

まぁ、ないものねだりしてもしかたないですよね。ひとまず今あるヘルメットとチェーンソーとズボンで「追いヅル切り」による伐倒に挑戦しますぞ!

はい、見た目だけはイッチョマエです。

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で、超ウルトラ汗だくになりながらなんとか切り倒せたのですが…。

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左右の突っ込み切りの水平が合わず、何度も切り直してしまったんですよね。

これじゃ体が持ちません…。ので、菊池さんが対策をアドバイスしてくださいました。

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左右の突っ込み切りはお互いがナナメに切って「×の字」にクロスさせてしまえばOK!

なるほど、水平にこだわりすぎて体力を消耗するよりは合理的ですね!勉強になります。

 

木を切っただけでは0円!商品として出荷するまでのコツ

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ここまでは「木を切った時に死なない方法」でしたが、ここからの〆は「木をお金に変えてぼくらが生きていく手段にする方法」です。

そもそも伐到とはは木が倒れただけなんですよね。造材して初めて商品となるワケです。

まずは切り倒した後に葉から水分を3割まで抜くのがコツ!

いわゆる「葉枯らし乾燥」という工程で、過積載防止にも繋がる重要なポイント。

杉は1年以上寝かしてもOK!樹種によって変わるのでよく調べましょう。

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木材の市況を把握しておくのも非常に大切です。

参考:高知森林組合連合会

1つの木から売り上げは常にMAXを目指さないと、創意工夫が生まれませんのでね。

直材で出すのか、小曲がりで出すのか、曲がりで出すのか…木を倒す前に概算しておくとなお良し!小曲でも曲がりで考えとくのがオススメです。

あと、A材にこだわり過ぎないのもポイント。B材で良いところをC材にしないということですね。下記のように14cm以下の杉材はガクンと下がりますので。

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そんでもって、上記の市況を見ると「めちゃくちゃ儲かりそうじゃん!」って思いますが、これから人件費や必要経費を差っ引くとそうでもないです。

1本あたり200円〜300円の評価をUPさせる努力をしないと赤字になりかねません。

プラスαでトラックへの積み方も工夫が必要です。年単位で考えると数回分運賃が浮きますからね。自伐型林業は自分の一挙一動でお金が動くことを忘れずにいましょう!

そんなこんなで、丁寧な積み重ねが評判を呼ぶ=コツコツやるしかない!と感じた研修会でしたねぇ。また参加したいと思います!

モチロンその時もコチラにてレポートいたしますので、よかったらみなさんこれからもチェックしてみてくださいね〜。以上です。それではまた!

 

※追記:今回の指導者である菊池さんの特集

保存版って感じの内容ですね。非常に勉強になります!

参照:菊池俊一郎さん「農家林家という生き方」(愛媛県西予市)

 

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