こんにちは、ぴーすけ(@pskpsk1983)です。

2015年の秋から2016年の冬までの半年の間に、

木造新築の現場で「大工修行」をしていたのですが、

その時のことを全57章にをまとめました。

(※当記事は2015年と2016年に初掲載された複数の記事を1つに集約後、

さらにリライトして2017年に再掲載したものです。)

はじめに

リフォームの現場で大工修行をしてるとブログに書いたトコロ…。

キッカケとなったワークショップの講師をされていた

「もう1人」の棟梁さんから「ウチの現場の建前に見学に来んか?」と誘われました。

「ぜひ!」とお返事をし、当日の朝10時ぐらいにオジャマしたのですが…。

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まさか「8時からの2時間で0からここまで形に」なっているとは!?

いやはやなんとも、さすがは「プロ中のプロ」の棟梁さんが仕切る現場ですね…。

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しかしよく見たら最初から「仕口」「継ぎ手」が切ってあります。

ふむふむ、こちらの現場は「プレカット」という建築工法で、

あらかじめ「工場で可能な限り必要な部分を切りまくっている」んですね。

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朝8時にはコンクリートの「土台しかなかった」はずなのに…。

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12時ごろには「家の形」になっていました。

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いやはやなんとも、やっぱり「プロの現場仕事は凄まじい」ですね!

DSC09170 「自分も出来るようになりたい!」という衝動を抑えきれませんでした。 DSC09198

そして棟梁さんから「よかったら手伝ってみるかい?」と声をかけていただいたので、

ほぼ即答で「はい!」とお返事させていただきました。

こんな経緯でぼくは「木造新築現場で大工修行」をすることに至ったのです。

1日目「靴を新調+2階の筋交い&間柱の取り付け加工開始」

前日にハンパない緊張感の現場を見学して、

「今持っている靴じゃダメだ!」

って思ったので…その帰り道に即GETしてきました。

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じゃじゃーん!

こちらが高所作業用に作られた超絶グリップ力を持った靴です。

というか「バスケットシューズみたい」ですね!

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って、うおお!

昨日ぼくが15時に帰ったのに、

17時までの2時間で屋根貼って養生までしていたとは…。

今朝は8時に来てまずそこにびっくらこいてました。

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そんな中で、まずぼくに与えられた仕事は…。

2階の「筋交い&間柱の取り付け」でした。

当然めっちゃ高いところ登るのですが…。

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この靴はマジで安定感ハンパないですね!

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とりあえず、足の甲に2本、かかとに1本の合計3本のマジックがあるのが最高!

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足の裏もどうしようもないぐらいギザギザしまくって、

これでもか!ってぐらいグリップしまくります。

これは良い買い物をしましたねぇ。うんうん。

2日目「2階の窓のまぐさと窓台+ベランダの手すりの間柱」

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前述のリフォームの現場とは違い、かなりの部分を任せて頂けてまして。

おかげさまでこの時点で信じられないほどの「レベルUP」を感じております。

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特にベランダ周辺の間柱と窓の鴨居は、

すべてぼくが取り付け加工をしたことで、かなり思い入れがあります。

3日目「よく働いてよく食べてよく寝ています」

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とにかく毎日毎日それはもう汗だくになって、

めっちゃヘトヘトなんですが気持よく眠れてるんですよね。

大工仕事は3Kな現場ですが、やっぱり好きだなぁって感じます。

4日目「設計変更のため屋根の一部を解体」

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あ、ここから落ちたら「たぶん自分サクッと死ぬなぁ」って直観的に思ったんですよ。

というか比較的低いところの屋根でそう感じたので、

2階のピークの場所に登ったらもっとヤバイんだろうなぁと思ったワケでして。

合言葉の「調子に乗ったら即死」を心の中で繰り返してた1日でした。

5日目「危険なポジティブにならないように」

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大学のサークルとか、ブラック企業とか、はたまた新興宗教などなど…

いろんな場所に「根拠のないポジティブな人間」がいると思います。

そして誰もが呪文のように

「失敗しても考え方しだいでなんとかなるさ!」

みたいなことを言っていると思います。

果たして、本当にそうなのでしょうか?

というのも比較的「危険な仕事」と真剣に向き合うという毎日を過ごしていると、

「それはやっぱり違うんじゃないか?」と思うようになってきたワケでして。

失敗してもなんとかなるのは「原因を理解して改善した時だけ」なんですよね。

だからぼくは、安易にその言葉を使わないように気をつけています。

6日目「棟梁さんにカンナを譲って頂くことに」

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いやはやなんとも、びっくらこきました。

と言いますのも、今日とつぜん「君なら大切に使ってくれそうだから」と言いながら、

棟梁さんがぼくに「カンナ」をプレゼントしてくださったのです!

ありがとうございます!大切に使わせていただきます…。

そんなこんなで、研ぎ方の参考にオススメされたのはユーチューブの動画。

参考リンク:tracestudy(You Tube Channel)

そちらのチャンネルには現在12本ほどUPされていますが、

どれもこれも凄まじいクオリティでまたまたびっくらこきました!

大工仕事に興味があるかたはぜひぜひ1度みてくださいませ〜。

7日目「優しくされたからこそ強くなろうと思える」

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さらに、この日は「砥石」まで頂いてしまいました…。

ありがとうございます。コチラも大切に使わさせて頂きます…。

8日目「なんで失業保険を使わなかったの?という質問が多い」

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何度も言われることにうんざりしてきたので、1度こちらにて明言しときますね。

失業保険とはそもそも「働きたくても働けない人」のために存在するものです。

そしてぼくは働けますし、というかすでに働いています。以上です。

9日目「彼女から本をプレゼントされる」

この日は仕事を終えて帰宅したら何故か部屋に

「Amazonのほしい物リストに入れていたけど高くて手が出なかった本」

が置いてあったんですけどね。

どうやらお付き合いしてる彼女がぼくの

「この本、めっちゃ欲しいんだけど、めっちゃ高いんだよね〜…。」

ってつぶやいてたのを、聞き逃さなかったようでして。

いやぁ、ぼくには勿体無いぐらい出来た人です。ありがとうございます!

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しかし現在進行系で大工修行の現場に入ってるからか本の内容がわかる!

英語覚えるならさっさと海外に行くべしみたいなノリのようですね(笑)

10日目「全てのまぐさと窓台が完成+窓ガラスが入る」

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この時点でどこまで経験できたのかといいますと…

とりあえず建て前から10日間で窓ガラスが入りました!

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筋交い、間柱、まぐさ、窓台などの造作から、

サッシ取り付けまでかなりの範囲をやらせてもらって非常に勉強になりました〜。

11日目「グローブを新調してもすぐに破れる」

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新しいものを試すのが好きなのでイロイロとグローブを使ってるのですが…。

インパクトドライバーのビスを支える指の部分がソッコーで破れます(笑)

やっぱり「軍手が最強」ということですかねぇ。

12日目「天井を作成開始」

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「足場板」を四方八方に張り巡らせまして…。

DSCF9456 まずは「天井のボード貼り」ですね。

写真をご覧のとおり「重さのある材料」を不安定な足場かつ、

不安定な場所に取り付け加工する作業です。

このリスクと技術料からしたら、やっぱりギャラの相場が安いですよねぇ…。

13日目「内装下地の作業がほぼ完了したので外装へ」

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とりあえず、今日は外壁用の縦胴縁を取り付けてたんですけどね。

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朝から3人でやってたら、15時ぐらいまでには一周終わってました。

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これで、中も外も下地作業がほぼ終了した感じです。

最初の建前だけは10人以上いましたが、

それ以降は3人で2週間ぐらい仕事をしただけだったのに、

想像以上のスピード感です。

そして、これは「プレカット」だからこその早さだなぁって思ったワケでして。

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プレカットとは材料をあらかじめ工場で加工しておくことなのですが…。

工場の加工精度が想像以上に高く、現場合わせも最小限でサクサク組み立てれました。

そう、なんというか「組み立てる」という感じだったんですよ。

まさに1/1スケールのプラモデル感。

これ、DIY初心者でも多少の知識があれば「プレカット」なら家建っちゃいますね…。

14日目「石膏ボード貼り+天井の点検口などの細かい造作へ」

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写真は無事に取り付けることが出来てご満悦顔なぼくです。

毎日毎日「できない!」「できた!」に変わっていくのが嬉しいですね。

幼いころは当たり前だったのに、大人になるにつれて忘れてしまっていたその感覚。

ぼくはどうやら、取り戻すことができたようです。

15日目「1から10まで自分ですることの楽しさ」

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目の前の見える範囲をすべて「自分の責任」でやらせてもらえることって、

ものすごく「やりがい」があることなんですね…。

会社員時代、3万個ある工程の内、100個も触れなかったことを思い出しました。

16日目「近くの別の現場の棟梁さんからスカウトされる」

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こちらの現場が始まって約1ヶ月、

下地からだんだんと内装へと作業がシフトしてきたころ…。

この日は窓の内枠(見える場所)を緊張しながら作業をしてたんですけどね。

ふとした瞬間に、何故かぼくに対しての訪問者がいらっしゃったワケでして。

どうも「若い移住者が大工になろうとしているらしい!」とのウワサを聞きつけ

「次の現場はウチに来ないかい?」と工務店のオーナーさんが言いに来られたのです。

とりあえず「超こだわりの施工方法」を持った魅力的な工務店さんみたいですね。

ここの現場の後は、ソチラに行ってみますか!

17日目「ダクト用の配管や電気配線も入りだす」

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ここらへんは別の業者ですので(邪魔しないように)気をつけて作業しないと

「トラブルの元」になりかねないので要注意でしたよっと。

18日目「木を切る時に出るリラックス成分が心地よい」

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最近ふと、思ったんですよ。

あれ?自分めっちゃリラックスしながら仕事している…それも四六時中。

というか部屋の中で普段の生活している時より、

「大工仕事中のほうが心身ともに調子が良い」ワケでして。

なんでだろう?って思ってたのですが…。

どうも「フィトンチッド」という成分の影響が強そうだという結論に達しました。

森林浴はこれに接して健康を維持する方法だが、健康だけでなく癒しや安らぎを与える効果もある。フィトンチッドはその殺菌性や森林の香りの成分であるということから良いイメージがあり、森林浴の効能を紹介する際に良く用いられている。
※参考:フィトンチッド(Wikipedia)

木々が作り出す油分が、加工時に周囲に飛散するみたいだとのこと。

木の香りのもとでは、ストレスによってあらわれる精神的な発汗が少なくなり、脈拍も安定します。さらに、木のもとで睡眠をとると疲れが早くとれ、次の日の作業効率を上げることも実証されています。
※参考:木の香りの効能【663 号】(mokuzai.com)

それらの関連記事を見てみたら、

なんかすごく納得がいったんですよね。

ほんとイライラしたり怒ったりすることが皆無で、

血圧は常に安定しているんです。

クルマを作っていた会社員時代は、

不自然な金属と油にまみれて誰もがイライラしてた記憶しかないんですよね…。

その時とうって変わって「自然の面影が強く残る材料」と接する木造建築のお仕事。

超強烈な森林浴を常に浴びている状態のようなものでしょうか。

働きながら、めちゃくちゃ癒やされています。

19日目「仕事中にちょっとしたケガをしてしまった」

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原因は「インパクトが空振りして左手の親指に突き刺さった」という感じでして。

画像にあるように、ドライバーのプラス(+)の形をした傷が痛いです。

というか、これがもしドリルだったかと思うとゾッとするワケでして。

いやはやなんとも、今後はもっと気をつけねば…。

20日目「断熱材を入れ始める」

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この日は家主となる旦那さんと奥さんとお子さんがいました。

大工仕事の魅力的な点の1つに

「お客さんの顔を間近に見ることができる」

ということがあると思うんですけどね。

「誰のために仕事をしているか」ということが明確なだけで、

これほど「やりがい」を感じるとは思ってませんでした。

そして奥さんが棟梁さんの技に「芸術だね!」と感心し、

お子さんが「広〜い!」と言いながらはしゃいでいる光景を見ると、

「この家族が今後何十年と住むことになる家をいま自分が作っているのか」

という事実を改めて認識し、身が引き締まる思いでした。

21日目「10種類ぐらいグローブ試してみた結果」

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Snap-on(スナップオン)の商品が1番に耐久性&使い心地が良かったですね〜。

DIY用のグローブをお探しの方は、よかったら1度お試しくださいませ!

22日目「フローリングは1枚ずつのタイプは超大変」

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ずっと中腰の姿勢がとにかくキツ過ぎです…。

さらにサクラの真物(まもの=天然素材)は1本1本すべて彩りが違いますので、

いったん並べてみて統一感があるように選別しながら使ったり。

極端に色が濃すぎたり、目立つ節があったりするものは押し入れ用にする、という感じ。

そもそも、1本1本貼ると手間がかかり傷をつけるリスクも増えるワケでして。

(※基本的に3本くっつけて1枚になっているフローリング材が多い)

そんなこんなで今回の床材は最高に雰囲気は良いのですが、

高級品なためにかなり気疲れしましたね…。

23日目「おタバコご遠慮願えますか?と言えなかった」

今日はお世話になっている棟梁さんからの依頼で、

となり町にある人手不足な新築マンションの現場へ

「応援」に行ってたんですけどね。

駐車場の都合で初対面の職人さんのクルマに乗り合いだったんですけど、

それはもう窒息死するかと思うほど「車内はタバコの煙モクモク」でした。

正直言ってぼくの頭の中では

「副流煙吸うぐらいなら大工修行辞めたい」

「もうプレカットなら自分でマイホームは建てれるし」

「いつ言うか?いまでしょ!」

「でもワガママ言って嫌われたら棟梁さんの顔に泥を塗ってしまうかも」

って感じで大パニックな状態でした。

でも、けっきょくの何も言えなかったぼくは、挙句の果てに

「頭痛と吐き気&超不機嫌な状態」になってしまい、

たぶんみなさんにもそれが伝わってしまってた感じ。

なんというか、そのふんだり蹴ったりの展開に、久しぶりにかなり凹みました。

そして嫌われるのを恐れて「おタバコご遠慮願えませんか?」と言えなかった、

弱い自分の存在に気がついてしまったんですよね。

そう、まさに「傷つく前に傷ついていた」状態だったワケでして。

言いたいことは、言ってみてから考えればいいのに、です。

というか、これって最初はぼくの「人見知り」な性格のせいだと思ってましたが、

よく考えたらその正体とは「嫌われることを恐れた弱い自分」だったということですね。

これでは、いったい何のために脱サラしたのかがわかりません。

ワガママに生きるために移住したのに、これでは本末転倒です。

だから明日の朝には腹をくくって

「乗り合い時タバコ禁止 or 単独のクルマで行くことの許可 or 応援の中止」

の中からどれかを提案してみようと思います。

24日目「タバコ勘弁してくださいと言ったら応援先で嫌われた」

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「おタバコご遠慮願えませんか?」

と今日の朝、応援先の職人さんに伝えた結果…。

応援中は単独のクルマで現場に向かうことになりました。

少し口論したのですが、大工業界の人手不足の原因の1つが、なんとなくわかりました。

それは、やっぱりタバコの煙です。

喫煙者は、けっきょくのところ嫌煙者の気持ちはわからないのでしょう。

ちなみにぼくの体感ですが、

ぼくより若い世代の友人知人でタバコ吸う人は10人に1人ぐらいでして。

そりゃ、後継者不足になりますよね。

それはなぜかといいますと…。

体感的に地方の大工職人の喫煙率は9割を超えているからです。

ぼくの目的はあくまで「自分の家を自分で作るということ」なので

「手段として選んだ大工の仕事を今後もずっと続けるかどうかは出会った人しだい」

と考えております。

後継者がまったくいない原因を職人さんたちや、

大工の組合がもっとしっかりとこれからは認識していかないと、

現状のままではずっと人手不足のままでしょう。

いやはやなんとも、だいぶ家具作りにも慣れて来ましたねぇ。

ぴーすけさん(@pskpsk1983)が投稿した写真 -

てか人手不足なので応援に来なくて良いとは言われませんでしたが、

正直ずっと不機嫌なままの応援先の職人さんとは仕事したくないですね…。

25日目「応援の中止を申請して元の現場へ」

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とりあえず、ここに至るまでの流れとしては以下のとおりです。

①「自分の家を自分で作る」という目的のために大工修行(新築)を開始

②棟梁さんの頼みで「マンションの内装」の現場に応援に行く

③喫煙に関するモラルとマナーが悪すぎる大工職人と出会ってしまい口論に

④棟梁さんに相談し応援を中止して元の現場に戻ることにしてもらう

人手不足だろうがなんだろうが、サクッと応援を中止にしていただきました。

ただ、内装の仕事を一通り把握したところだったので

「最後までやりきりたいというムダな責任感」

に危うく負けそうになっていたんですよね。

そういった考え方は、経験上いいことは1つもなかったワケでして。

そもそも、ぼくの仕事の優先順位はまず第一に「環境」だと考えております。

そして、環境を作る上で大切なことは次の3つのようなことだと主張します。

たとえば今回、ぼくは下記の様な環境に立ち入ってしまいました。

①どこで→ゼネコンが元請けで利益重視なため異常に養生が少ない現場で

②だれと→喫煙に関するモラルとマナーが低すぎる大工職人と

③なにを→傷や建付けへの賠償責任が日当と割に合わない内装仕事をする

という感じで、非常にストレスフルだったんですよね…。

ここ数日間はまさに会社員時代と同レベルの、

いやそれ以上の消耗する日々だったワケでして。

これでは、なんのために命からがら脱サラをしたのか…。

本末転倒な結果になってしまうと思い、

今回は早々に「脱出」することにいたしました。

26日目「何をするかじゃなくて誰とするかが大切」

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「新築マンション」への応援の中止をして、

「新築一戸建て」の現場に戻ったワケなんですが…。

ぶっちゃけますと、最高に楽しいですね!

ほんと、心のそこから「何をするか」じゃなくて

「誰とするか」が大切なんだなぁってことを実感してます。

現場のトップが「誰か」というだけで楽しさが180度変わるんですもん。

やっぱりこの棟梁さんが良いからぼくは大工修行にチャレンジしたワケですね。

こういう「尊敬できる人に出会えた」という事実だけで、

勇気を出して脱サラ&移住して良かったと思えます。

27日目「養生こそ何よりも超重要だということ」

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まずは先日の新築マンションの現場に応援に行って来た時の様子をご覧ください。

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はい。

見ての通り「養生=家具が入っていたダンボールのみ」という悲惨な現場でした。

ほんと酷かったんですよ…。

しかも、職人の態度が悪過ぎて3日で応援を中止させてもらったワケでして。

あのですね、建築会社の監督も他の職人も

「気をつけろ!」ばっかり言ってましたが、ムリですよ。

1000%養生しても傷は付くもの。

ただし、しっかり養生しておけばカバーできる範囲に収まるんです。

それを、ほぼ養生0の状態だったら致命傷

(例えば床まるごと張替え等)

になる可能性ありまくりに決まっているじゃないですか。

他にも細かい傷の補修で相当な二度手間になるワケでして。

目先の利益ばかりにとらわれた最悪の現場でした。

2度とこんな場所の仕事は受けたくないですねぇ。いやマジで。

そしてそれとは逆に、ぼくが戻ってきた大工修行(新築)の現場をご覧ください。

こちらの新築一戸建て現場は、

貼りたてのフローリングの上にクッションロール、

ダンボール、ベニヤ板の3重養生になってます!

いやはやなんとも、前述の応援に行った新築マンションとは大違いですなぁ…。

なんというか、やっぱり良い環境でこそ良い仕事ができるんだなぁって思いましたねぇ。

養生不足でムダな緊張とストレスを感じながら仕事をするのと、

こんだけ養生してやったぜ!って思いながら作業するのではぜんぜん違うワケでして。

なんというか、やっぱりトップに立つ人の影響度ってハンパないんだなぁって感じです。

とりあえず、この調子なら「修繕も最小限になる」という感じですので、

けっきょく「丁寧こそが1番早い」ということになりますね!

いかがでしょうか?

こんな感じで、作業するときにはびっくらこくほど

「準備」に時間をかけることをオススメいたしますよっと。

28日目「現場近所の人から床下の修繕依頼で出張」

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現場はそう、この不思議のダンジョン…じゃなくて、民家の床下です!

ちなみに、大工さんが工事をしているとよく

「ご近所さん」が見学にいらっしゃるんですけどね。

そのことをきっかけに新たなお仕事に繋がることも多く、

今回もそんな感じで棟梁さんにお話がきましたよっと。

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家主さんは経年劣化で床の「たわみ」が気になり始めたそうで、

ビシっと補強して欲しい!とのことでした。

OKそういうことならおまかせください!

といっても今回のぼくの仕事は「材料切り出し」ですけどね…。

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とりあえず、ひたすら棟梁さんが床下から

「◯◯◯mm◯本!」って声に応えて木を切りまくってましたよん!

というかこれ、マジで必須ですよ。スライド丸鋸。

ほんとにこれがあるかないかで仕事のスピードが10倍ぐらいになります。

少々お値段張りますが、この修業が終わったら買おうと思うレベルですわ。マジで。

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というか、床下への入り口が狭くてぼくの体が入れなかったんですよね!(笑)

次回、似たようなオハナシが来たらやらしてもらいたいですなぁ。

なんというか、床下ってダンジョンの中を冒険しているようでワクワクしませんか?

しませんか。そうですか。はい。

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棟梁さんの仕事を手伝って、技を見て真似をしてみる…

こんな感じで、また一つ今日も経験値を得ました!

棟梁さんが大工レベル99だとしたら、

いまのぼくは大工レベル3ぐらいにはなれた感じでしょうか?

10年ぐらい会社員レベル20ぐらいで止まっていた時の感覚からしたら、

今は毎月レベルUPしているみたいで最高に楽しいです。

29日目「建具(ドア系)の建て付けに四苦八苦」

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いやはやなんとも、これがまたメチャクチャ難しい!

いくら既製品を使うといえど、基本的に

「現場合わせ」で周辺の柱や下地を追加していくワケでして。

ああでもない、こうでもないと言いながら作業を進めている次第であります。

まぁ丁寧に養生したおかげで、

「足元」はレールの部分だけしか見なくて良いんですけどね。

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この「上」を見れば良いという幸せ、おわかりでしょうか。

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うーむ、やっぱりこの棟梁さんの新築一戸建ての現場は楽しすぎますなぁ!

なんというか、先日に応援に行ってた新築マンションの現場は文字通り

(養生の予算をケチられて)「足元を見られていた」ワケでして。

早々に応援を中止にしてもらって正解でしたねぇ。いやほんとに。

やっぱり大切なのは、足元ばかりを見る場所にいるんじゃなくて、

上を見て歩ける場所に行くということ。

この言葉、今後いろんな場面でぼくの指標となりそうな、そんな予感がしています。

30日目「自宅新築をワークショップの題材にするのも面白そう」

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冒頭に書いたとおりぼくは「いえづくり教習所」というワークショップをキッカケに、

今回の大工修行を始めたのですが…。

※関連記事:超絶大長編!DIYワークショップいえづくり教習所2015@高知まとめ(画像276枚)

ぼくは自宅を建てる時に「いえづくり教習所」にしてしまおうと考えています。

もちろん、ぼく自身は講師として参加するワケでして。

つまり大工仕事のワークショップとして受講料を頂き、

参加者に教えながら一緒に住む自分の家を建ててしまおうという感じ。

実現したらたぶん最安値の新築。

てか、そもそも学校教育の「図工」の時間にもっと

「大工仕事」的な内容を教えればいいのに、って強く思います。

ぶっちゃけ「国語」と同じぐらいの比率で良いんじゃないですか?

これだけ世の中が住宅のコストで苦しんでいるのは

「自分で家を建てられないから」と言ってしまっても過言ではないでしょう。

自分で家を建てられたら、35年ローンの呪縛から開放されます。

絶対に世の中が良くなりますよね!

そう思いませんか?どうでしょうか。

31日目「世の中の99%が数をこなさなきゃわからない事」

今日からしばらくひたすら

「壁(ボード類)」を切って貼ってしてるんですけどね。

なんというか、ビシッとハマった瞬間は

「難しいパズルの問題が解けたような爽快感」があるんですよ。

でも、そこに至るまでには何枚も何枚もの試行錯誤を経ているワケでして。

というか、もっと細かく作業を分類すると、

次のようなことが分かり始めてきました。

それは、世の中の99%が

「数をこなさなきゃわからない事」だということです。

例えば、エンピツの線の引き方や、ノコギリやノミの使い方、

電動工具の使い方、何もかもが

「同じ作業を100回ぐらいこなした頃」

からなんとなく分かり始めるんですよね。

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そもそも、このブログを書くこと自体もそうです。

ちなみにぼくは10年間で2500記事ぐらいは書いてるワケでして。

ブログも最初の1年間で100記事ぐらい書いた頃から、

同じようになんとなく分かり始めました。

つまり、まとめますと「そういうもんだ」ということですね。

ということで、相変わらずいろんな人から

「教えてください!」的なことを言われることが多いのですが…。

「まずは100回ぐらいその行為を繰り返してみてからもう1度聞きに来てください」

ということですね。話はそれからだ、という感じです。

32日目「建築用シャープペンが良い感じ」

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今日から修行中に「エンピツ」じゃなくて「シャーペン」を試してるんですけどね。

これ、かなり良い感じですよ!とりあえず使用感をメモメモ。

①木材&建材&コンクリ&石材なんでもOK

②極太2mm芯&金属の柄が墨付け時にトルクをかけやすい

③エンピツと違い芯だけしか使わずエコな感じ

④使い始めは少々重たく感じるが慣れればどうってことない

⑤というか1年以上使い続ければエンピツよりコスパ良さ気な予感

てな具合でした!

うーむ、なぜ今まで使っていなかったのかが悔やまれるレベルですなぁ。

ちなみに替芯も黒だけじゃなくて、何種類も色があるっぽいですし。

これはDIYに限らずいろんな用途で使えそうですね!

豪快でパワフルな書き味が好きなら、

普段使いでもぜんぜん良いと思いました。

33日目「自分が選んでやってきた場所の心地よさ」

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今日も仕事の現場は朝はひんやり、昼間は汗だくでした。

なんというか、高知はどんな季節でも

「日なた=激アツ」「日かげ=激サブ」な感じで、

毎日いつも寒暖差10℃以上ある感じですなぁ。

でも、不思議と心地いいんですよね。

それはきっと、自分が選んでやってきた場所だからでしょう。

34日目「仕事を終えて帰宅すると近所のご年配者の方が」

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「そういえばこのまえ新聞にあなたのことが書いてあったわよ!」

という感じで、新聞の切り抜きをわざわざ持ってきてくださいました。

赤鉛筆で線を引いてあったところをよく読んで見ると…

確かにぼくのことですね!(笑)

というか、記事に取り上げてくださりありがとうございます!

いやぁ、ちゃんと読んでくださっている人がいてくださるのは嬉しいです。

これだからローカル新聞は面白い!

ってその前に、考えてみたらこのピンポイントな部分をよく見つけましたね…。

いやはやなんとも、ご年配者の方の読破率の高さにびっくらこきまくりです。

やっぱりブログのアクセス1つに質があるように、

各メディアの読者にも質があるということでしょう。

そういう意味でローカル情報を発信する事に

「本当の面白さ」が宿ると考えております。

35日目「ただひたすらに石膏ボードを貼りまくり」

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いやぁ、相変わらずビシっとハマった時が気持ち良いですね!

あ、貼り方のノウハウは別記事にまとめる予定ですよっと。

36日目「既成品の家具は高額商品すぎる」

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今日は、作業場の養生しまくってからまる1日かけて

「玄関収納」を組み立てていたんですけどね。

記事を書こうとして、なんとなく値段を調べてみて超絶ビックリ!

Amazonで約10万円もするだと…!?

ちょっと、いやかなり信じられない価格設定ですね。

まぁ、一般発売じゃなくて、代理店を通した時の

「卸価格」がいくらになるのかはちょっとわからないんですが。

ただ、組み立て工賃が含まれていないなら正直かなり

「割に合わない」と思いました。

とりあえず、自作が難しい部分って

「蝶番」の部分だけだったんですよね。

それらの部品と、座堀(ざぼり)をするための

「ドリルビット」さえあれば自作可能と判断。

なんというか、こういったノウハウってけっこう需要がある予感がするんですよ。

なんだかワクワクしませんか?

「家具を自作する」って発想。

そもそも、数年以内に「自宅」「倉庫」しようと考えていましたが…。

その前に導入編として「家具づくりイベント」の開催も良いかもしれませんね。

37日目「最後は気合が肝心の家具の建て付け作業」

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ご覧のとおりただ組み立てただけではガタガタなんです。

ほら、見た目って超重要じゃないですか?

マニアックなノウハウ云々以前の話でして。

ま、要はパッと見で「カッコイイ」とか「美しい」とか言えるどうかですね。

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こちらがスライド丁番(ちょうつがい)です。

蝶番とも書きますね。

これに「①左右②前後③上下」3つの調整ネジが付いているワケでして。

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まぁ、前述したとおり、見た目も重要なのですが…。

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触ってみて感触で判断したり…。

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隙を数字で確認したりして、あの手この手で調整する感じです。

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で、問題はその3つの調整ネジ。

なんというか、全部がドライバーで回せば回すほど勝手に動いてくれる

「アジャストタイプ」のネジだったら良いんですよ。

でも、今回の部品は3つ中2つも

「その位置で止めるロックタイプ」のネジだったんですよね…。

おかげで、けっきょく「オラァ!」と気合で押したり引いたり、

持ち上げたり下げたりしながらネジを締めてロックするという、

非常にマッスルな作業で汗だくになってました。

いやはやなんとも、めちゃくちゃ疲れましたね…。

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できうる限りのベストは尽くしましたので、

あとはお客さんに評価を任せます…。

38日目「棚の段板の面取りをしまくる日々」

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これ仕上げといて!という感じで渡された棚板。

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それをカンナで「面取り」していきます。

「面取り」とは、面を新たに作ることですね。

カンナを使えば木材の角なら一瞬で作れてしまいますよん。

てかフルサイズのカンナを仕事で使うのは今回が初めてだったので

(カッター刃の小さいボード用カンナとかは良く使ってましたが)

わりと緊張しながらの面取り作業…。

うーむ、というかコレめっちゃ難しいなぁ…サラッと引く感じといいますか。

「シャッ」という音を鳴らさないとダメでして。

「サクッ」と言ったらささくれ立って割れてしまうんですよね。

たかが面取りだからと侮るなかれ。

カッコ良く仕上げようとすると、難易度めっちゃ高いですぞ…。

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何個もこなすうちに、それなりに削れるようになってきました。

でもカンナも極めるには一生かかりそうな印象ですねぇ…。

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そんなこんなで、とりあえず今日は

「オーダーメイドの収納棚」を作ってましたよっと。

ぼくが担当したのは仕上げの部分だけでしたが、

やっぱり1から自作するオリジナルの家具づくりって楽しい!

ま、そのぶん傷つけないようにするのと、

仕上がりの美しさに対するプレッシャーもハンパないですけどね…。

あ、ちなみに、面取りをする主な意味合いは以下3つのとおりですぞ。

①鋭利な部分をなくしてケガの防止

②美しさやデザインという匠の意匠な部分

③ひっかかりをなくすとカケや割れがなくなり耐久性が向上

いかがでしたでしょうか?

みなさんもDIYで何かを作った時に

「面取り仕上げ」をしておくことをオススメいたしますよっと。

39日目「階段側板を刻みまくる」

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そう、ようやく今日から念願の「階段」作りがスタートしました!

いやぁ、ほんとは先週から始まっている予定だったんですけど、

特注サイズだったので材料の納期が遅れに遅れてたんですよね…。

材木屋に無いサイズは時間が想像以上にかかることを体感したしだいであります。

さてさて、気を取り直してさっそく刻みまくってやりましょうか!

そんな感じで意気揚々と棟梁さんからいただいた

「厚のみ(叩きのみ)」を用意したトコロ…。

「お、造作用はそれやないで〜。こっち使いや!」

と注意されさらに比較的薄い

「追入(おいいれ)のみ」を貸してくださいました。

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棟梁さん曰く「厚のみ」は荒削り用だそうでして。

内装の造作用や仕上げ用には基本的に「追入のみ」を使うとのことです。

思い返せば、最初の時は「追入のみ」で荒削りしちゃってて、

叩きすぎで刃先がボロボロになっちゃってたんですよね〜。

それを見かねた棟梁さんが

「俺のお古でよかったら厚いのやるき使ったらええ!」てな具合に

「厚のみ」を数本くださったんでした。

でも、今回は造作&仕上げなので「追入のみ」じゃないといけない…

というオハナシだったという感じですね。

てか比べてみると厚さも長さもかなり差があります。

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左が「追入のみ」で右が「厚のみ」です。

全然違いますなぁ…。

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なんというか、用途に合ったサイズを使うためにコツコツ揃えていきたいですね。

40日目「マルノコ、ノミ、ドリル、トリマーで一瞬で溝掘り」

マルノコの刃の深さを調整して、しっかりと定規を当てまして。

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そしたら、墨を払うようにマルノコで刻みまして。

マルノコが入れない部分は、ノミで際打ちしておきまして。

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完成後に外から見える部分を傷つけないように、慎重に墨を払いまして。

そしたら、可能な限りギリギリまでドリルで穴だらけにしときまして。

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刃先が滑って傷つけないように、こちらも慎重に進めまして。

できるだけ幅が広いノミで、ザクザクと刻みまして。

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慎重かつ大胆に、それはもう掘りまくりまして。

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そしたら、だいたい全体を荒削りしまして。

てか、荒削りしとかないとトリマーに負荷がかかりまして。

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とりあえず、トリマーは超絶うるさいので耳栓必須でして。

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こんぐらいだったら、それはもうサクサクと取れまして。

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一瞬で溝が掘れまして!

こんな感じで、実際の現場では工具を駆使してスピーディーに作業を進めてますよっと。

41日目「座りっぱなしの作業は腰にきます」

いやはやなんとも、座り仕事は腰にきますねぇ…。

ぴーすけさん(@pskpsk1983)が投稿した写真 -

これってDIYに限らずデスクワークも

「座りっぱなし」の姿勢って、

楽なように見えてめっちゃ辛いことありませんか?

ぼくは辛いです。

座りっぱなしとか、腰痛いし、集中力も切れがち。

そして寝る。

だから立ち仕事ってやり始めはキツイんですけど慣れたら楽なんですよね〜。

そんな時は「B」の形に切った板を4枚用意しましょう!

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はい、どこからどう見ても「B」ですね。それを4枚用意しましょう。

そしたら「Bと逆Bを差し込んだ✕の字」を2つ用意しますよん。

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こんな感じです!

ここまできたら皆さんピンと来たでしょう。

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そう、後は「✕の字2つ」の上に「板切れ」を乗っければテーブルの出来上がりです!

いやぁ、一瞬で組み立て&解体できるので、これはマジで合理的なんですよね。

さらにDIYするなら「川の字にクッション材」を敷くとgood!

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発泡スチロールとかでもいいんですけど、

オススメはスタイロフォームですね!

耐久性に優れてまして、ザクザク切れ目が入っても形が残るという感じですぞ〜。

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そんなこんなで、最後にまとめをどうぞ!

①材料は「厚さ12mmの構造用合板」がベター

②「Bの形(内側をくり抜く)」にするのは軽量化&持ち手の確保のため

③何事も体が資本!メンドクサがらず手間暇をかけて腰を大切にしよう

いかがでしょうか?超絶オススメですよん!

42日目「大工修行開始から羨ましいと言われることが増えた」

相変わらず、自分が選んだ仕事は楽しいし、面白いんですけどね。

でも、サラリーマン時代の色んな意味で

「100倍は厳しい」と感じているんですよ。

ちなみに、どういう厳しさかと言いますとね。

とりあえず、脱サラ&起業したら毎月一定額の給料が貰えるなんてことは

「一切無くなる」ということはみなさんも簡単にご想像できると思います。

そして、法改正があったり、新技術が開発されたり、

行政の補助金事業が開始または終了した時に即対応できないと、

間違いなく10年以内に食いっぱぐれるという感じでして。

つまりサラリーマンは会社に合わせてりゃいいんですけど、

フリーランスは業界全体に合わさないといけないワケです。

というか、成功したいなら自分が先駆者にならないと無理ゲーだし…。

だから、どっちかっていうと綱渡り的な感覚ですね、間違いなく。

だからいまぼくが進んでいる道はけっして羨ましがられるようなものではなく、

実際のところは「イバラだらけの獣道」だというのが正直な感想ですね。

43日目「木造新築の大工仕事はマジ最高」

木を切ると、なんか超絶良い匂いがするじゃないですか。

めっちゃ気持ちいいですよね?

たまらなくリラックスさせられるといいますか。

前述の通り、周囲への殺菌効果と人へのリラックス効果がある

「フィトンチッド」のおかげじゃないかとぼくは思うんですよね。

そして、休憩時に日向ぼっこするじゃないですか。

めっちゃ気持ちいいですよね?

なんか色々と悩み事が吹っ飛んでくような、抱擁力を感じるといいますか。

それって、陽の光を浴びた時に体内で発生する

「セロトニン」のおかげじゃないかとぼくは思うんですよね。

さらに、モノを作っていると「できた!」って瞬間があるじゃないですか。

めっちゃ気持ちいいですよね?

幼いころに感じていた、あのワクワク感を取り戻せたような気がするといいますか。

それって、緊張感の後に達成感を味わうと体内で

「アドレナリン」出ているからじゃないかとぼくは思うんですよね。

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つまり、今日も最高の一日でした。

これを毎日、そして一生続けるためにはどうすればいいのか?

これからやるべきことはなんなのか?

とりあえず、自分が思い描く環境を実現させるためには

「下請けじゃNG」「元請けならOK」だということ。

だから、そのために必要なことを1つ1つ、

ゆっくりでもいいからコツコツと確実に、

これから準備を進めていこうと思っています。

44日目「石膏ボードのナナメ貼りもマスターする」

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最初は失敗しまくって廃材だらけになってたんですが…。

いまではほとんど材料をムダなく使いきれるようになってきました。

出来上がったときはパズルのような爽快感がたまりません。

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やっぱり「できない!」「できた!」に変わる瞬間は最高ですなぁ…。

一生味わっていたい気分です。

45日目「日本使用のマルノコの使いにくさ」

突然ですが、こちらをご覧ください。

たぶん、DIY初心者の人のほうが次の写真の違和感に気がつくと思うんですよね…。

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そうなんですよ、使ってみるとわかるんですけど、これでもか!

ってぐらい「マルノコのモーター」が定規を支える手に当たるんですよ。

しかもAmazonを散策していたら「USA仕様は逆向き」だということが判明!

はい、コレ買います!見つけた瞬間に決めました。

てかやっぱり日本仕様って、ガラパゴス化してますよねぇ…。

46日目「階段の作り方がレベル高すぎた」

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ある日の朝、サクサクと巨大な展開図を床に書きだした棟梁さん。

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ほんと一瞬です。差し金ってスゴイ道具ですね!コスパ良すぎでしょう。

あ、「棟梁さんにオススメされた本」めっちゃ勉強になります〜。

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そんでもって、何を作っているかといいますと、「階段の回転部」です。

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ちなみに特注サイズなのでプレカットは使えず

「全て手刻み」になりました。

マジでハンパない手間がかかっています。

デザイン的にそうは見えないんですけどね…。

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そしたら少しずつはめ込んで行くのですが…。

これがマジで難しい!まさにパズル。

というか、ホントに合うの?

って思ってたんですけど、合いましたねぇ。

びっくり。とりあえず、ソッコーで養生しときました。

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棟梁さん曰く「和室と階段が作れるようになったら一人前の大工じゃ!」とのことです。

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要所要所でレーザーで水平垂直を確認しますが、

マジで幾何学模様的な細工をして組み合わせていくんですよ。

フツーに見える階段ほど難しいんですね…。

これはちょっと意外でした。

つまり、骨組み丸見えの階段は隠す細工が要らないから簡単ってコトです。

まぁ、改めて考えると当たり前のコトですが…。

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とりあえず、これでもか!ってぐらい補強しときました。

お客さんはこれから何十年と住むわけですから、

「やり過ぎってぐらいがちょうどいい」という、棟梁さんのこだわりですね。

見習いたい姿勢でございます。

47日目「棟梁さんは決して怒らない」

「スンマセン、ここちょっとミスっちゃいました…。」

って、ぼくが棟梁さんに伝えるとするじゃないですか。

そしたら棟梁さんは

「気にすんな!まぁ、ほんとはイカンけんどな!(笑)」

と答えてソッコーでフォローしてくださるんですよね。

そして他の職人さんが

「やまった〜!(土佐弁でしまったの意味)ここ間違っちゅう!」

と声を上げるじゃないですか。

そしたら、棟梁さんは「おお〜これは俺でも間違えるね!」と言うんですよ。

さらに次の瞬間、iPhoneを取り出して

「もしもし?◯◯の場所だけど✕✕に変更してもええかえ?」

とソッコーで対策を関係各所に連絡するワケでして。

なんというか、もうね、「ほんとに見事な手腕だと思った」んです。

職人としても1流ですけど「リーダーとしても1流」なんだなって思いました。

48日目「養生テープ以外で養生したらアカン」

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はい、「紙テープ」はなんか「薄皮」みたいなのがめっちゃ残りました。

なんというか、これでは「商品」として出せませんよね…。

おかげでそれらをひいひい言いながらなんとか剥がして、

さらにそこら一体を緑の「養生テープ」に張替えし、

結果として「約1時間」のロス。

棟梁さんは「スマンな〜早くに気がつかんで」と言ってくださいましたが、

いえいえ、ぼくがアホなだけです。スンマセン。はい。

49日目「手刻み階段が完成」

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幾多の困難を乗り越えて特注サイズの階段が出来上がりました!

いやぁ、長かったですねぇ…。

とにかく、これで明日が最終日になることが決定しました。

ちなみにプレカットの階段ならストレートで1日、

上下カーブ付きで3日ほどだったんですけどね。

こちらは吹き抜けの間取り部分も含めて、余裕で1週間以上かかっています。

見た目の割に工賃高すぎるので、特注サイズは正直オススメできませんね…。

50日目「修行完了!余韻に浸る間もなく次の現場へ」

コチラの棟梁さんには本当にお世話になりました…ありがとうございます!

最後まで「これ教え忘れとった!」と言いながらレクチャーしてくださいましたね…。

なんというかぶっちゃけ人生で初めて

「こんな人になりたい!」というロールモデルに出会えたような気さえしています。

しかし、ぼくには余韻に浸る時間はありません。

その足で次の現場へ見学!に、行ったのですが…。

とりあえず、パッと見でわかるほどレベルが高すぎでした!

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見てくださいよ、そもそも図面に書き起こすのが困難な丸梁がこんなにたくさん…。

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いやぁ、マジでプレカット無しの

「設計図に乗ってない感覚の作業が90%」みたいな現場ですよ、これ。

ここで「経験3ヶ月の素人である自分」が一体なんの役に立てるのか?

と最初に感じてしまったんですよね…。

ただ、ここで怖気づいて買えるのもカッコ悪いと思ったので

「今の自分でも出来ること」をアピールした結果…。

「1週間だけお試し」で現場に入らせていただくことになりました。

というか、年長者の職人さんからは

「もっとちゃんと教えてもらえる人の元に行ったほうがええよ」

ってやんわりと反対されてるような、超ウルトラ逆境の中からのスタート。

まぁでも何もしなかった経験0より

「やってみたけどダメだった!」なら失敗の経験が1あるんですよね。

だから、ダメ元でやってみる!に徹します。

51日目「初日に任されたのは断熱材貼り」

到着早々、棟梁さんから「とりあえず、コレ入れといて〜」と指示されたので…。

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それはもう切りまくり貼りまくりチクチクしまくり!

それはもうバッシバシに貼りまくっときました。

52日目「働けるって素晴らしい」

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ぶっちゃけ、大工仕事って3Kですよ。

でも、好きか嫌いかで言ったら大好きです。

ただ、あくまで個人事業主ですので、世間的に言ったらブラック。

それはもう真っ黒。まっくろくろすけ。出ておいで。

出ないとメダマを…おっと、話がそれました。

とにかくブラック企業が何故無くならないのか?

それはきっと働いている本人がブラックとは思っていないからでしょう。

というか、本当の問題はそこではありませんよね。

そもそも社会的な役割という、

承認欲求を満たす場所が今の世の中には

「少なすぎる」ということが問題でして。

特に副業禁止という悪習を持つ企業の多さは、

その環境の多さに影響大だなぁと思います。

自分はこの居場所を失ったら、

世の中に必要とされていない人間なんだ…

そんなふうに思い込んでいる人はかなり多いのでは?

実際はまったくそんなことは無いのに、です。

そんな価値観が世の中の常識になっていたら、

患者数が100万人を越えるほど鬱病が国民的な病気になっていて、

過労死や自殺者が増え続けるのは当たり前です。

でもぼく自身は自分を売り込んでみた時に

「いくらでも居場所はあるし作れる」なぁって感じたワケで。

そういった意味で、世の中にもっと

「居場所」を増やして行きたいと考えております。

53日目「現場で聞くラジオが心地よい」

けっこういろいろと目新しい物が作業場に転がっているんですが…

そう、1番目立っているのはやっぱりコチラですよね。

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見てくださいよ、このゴツいフレーム!

よっぽどあんなモノやそんなモノをぶつけてしまってもブッ壊れなさそうです。

いいですね!この無骨さ。たまりませんなぁ。うんうん。

マキタファンなのでお金が出来たら買っちゃうと思います。

というか、作業中って時間を忘れてしまうことが多々あるので、

ラジオの時報ってめっちゃ重要だったりするワケでして。

ま、バッテリーが充電できるようになったら即買いかもですけどね(笑)

とりあえず、欲しいものリストに入れときますよっと。

54日目「ここでも石膏ボードを貼りまくる」

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丸太梁に合わすのが大変でしたが、なんとか入りました!

てか、珪藻土塗りで良かった…。

クロス張りだった場合は隙間が許されないかもですからねぇ。

ちなみにボードを細かくするのはパテ埋めの手間が

「メチャクチャ増える」のであまりオススメしませんよっと。

あ、詳しい石膏ボード貼りのノウハウは別記事にまとめますね〜。

55日目「新しいの現場の親方さんは若くて新しい物が好き」

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ただいまお世話になっている、

工務店の代表かつ現場の棟梁さん

(※30代で20年選手のガチの叩き上げ!)

なんですが…。

最新式のインパクトとか持ってたりと、かなりの新しい物好き!

「これ、ええで〜」「いいですね〜」と言いながらの工具談義が楽しいです。

56日目「請け負うのは年に3棟だけ」

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今日の仕事中は現場じゃなくて、

「棟梁さんの自宅の工房」で作業していたんですけどね。

さすがプレカットを使わず全て自前で材料揃えているというだけあって

(個人経営の工務店では)

知りうる限り最大級の設備がならんでいて圧巻の光景でした。

ただし伝統的な工法に加えて、

新しい機器やノウハウもふんだんに使用して

「いいとこ取り」をされているという印象でして。

古いものを、新しい作り方で売る、という感じといいますか。

でも、忙しすぎるのかこちらの工務店さんはネットで情報発信をされていないんです…。

もしかしたら本当に人気なところは表に出る必要もなく、

宣伝する必要もないということかもしれませんね。

他の工務店やハウスメーカーが安売り合戦をする中で

「プレカットなし&手刻みオンリーのこだわり工法&高級路線」

で唯一無二の存在になったという、見事なマーケティング。

4m超えの丸い梁をガンガン入れてくれるお店は

「他にない」という圧倒的に強いブランディング。

需要を掘り起こし、客を離さない。

しかも基本は高級路線だけどシンプルな材料や工程にし、

リーズナブルな値段にも対応できるという柔軟さ。

ジャンルは自体は古くて時代に逆行するように見えても、

実際のところは最新の考え方をしているといえますね。

57日目「お試しの1週間で合格を頂きましたが…。」

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「断熱材」「石膏ボード」のほぼすべてをぼくが施工させていただきました。

まぁ、それらの作業はぶっちゃけ

「誰でもできるレベル」のお仕事です。

そのレベルでは大工とは言えず、

どちらかというと内装屋といった区分ですね。

そういった意味で、なにをどういうように

「お試し期間」だったのかと言いますと…。

「他の方々のジャマをせずに気を利かせた行動ができるかどうか」

といった面だったと思っていますね。

そのおかげか、いちおう今後もお仕事をしにきてOKとの言葉をいただけました。

つまり「晴れて現場の出入りを認められた」ということです。

ただし「①弟子入り」「②アルバイト」か決めてこいとのこと…。

前者は教えてもらいながら仕事をしていくため先輩方には礼節を持って接するべし。

後者は現時点でできるお仕事をお願いするだけ、といった感じ。

いやはやなんとも、これは超絶悩みますね…。

大工仕事は、大好きです。ただ、執筆業はもっと好きです。

弟子入りしてしまうと、時間的に物が書けなくなるでしょう。

だからこれはすぐに答えを出すのではなく、

熟慮したうえで決めていきたいと考えております…。

ということで以上が2015年の秋から2016年の冬までの半年の間に、

木造新築の現場で「大工修行」をしていた時の記録でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

※追伸:現在は山奥で「古民家再生プロジェクト」を実行中!

結論から言いますと、修行は上記までの内容で見切りをつけました。

表のブログに書いてない裏話などは有料マガジンで連載中ですので、

興味を持たれた人はぜひぜひ登録をよろしくお願いしまーす!