こんにちは、ぴーすけ(@pskpsk1983)です。

(※当記事は2015年に初掲載した複数の記事を1つに集約後、

さらにリライトして2017年に再掲載したものです。)

伐木等に係る特別教育(初級)ボランティア講習

自伐型林業に非常に興味があったのですが、

まったくのド素人で途方に暮れていたんですけどね。

そんな時とある先輩移住者さんのオススメで…。

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香美市の土佐山田町まで「伐木等に係る特別教育(初級)ボランティア講習」

という研修を受けに来たワケでして。

全部で3日!終了時にチェーンソー作業の修了証をGETできる

「日程概要」

  • 1日目:チェーンソーの基礎に関する座学と実技
  • 2日目:チェーンソーメンテナンス
  • 3日目:実際に林業が行われている現場で実習

ってな感じでだそうです。

そんでもって、時間は8 : 30 ~ 17 : 30。

県からの補助金が出るそうなので、

受講料はテキスト代と食費のみで実質無料でした。

1日目AM:座学

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午前中は県内最強と呼ばれる田村さんという山師のかたが、

一般には売られていない業務用テキストを元に

「実体験を交えて」主に安全に関する講義をしてくださいました。

正直、そのリアリティ溢れる内容は

「山の厳しさ」を痛感するには十分でしたね。

だからぶっちゃけチェーンソーだけではなく刈払機も、

「独学DIYで使用している人はちゃんと講習受けたほうがいい」ですよ。

死んでからは遅いと思います。はい。

1日目PM:施設内で実技

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午後も引き続き、伝説の田村さんにご教授していただきました。

ちなみに、死亡事故事例のほとんどが

「移動時や、木が倒れる時によけて転倒や転落」だそうです。

なので、3日目の現地実習ではスパイク付きの靴が必須

というかほんといつ事故を起こすかわからないので、

研修だからといって気を抜かないことと、

ガチに仕事として身につけるつもりで行くべし!とのことでした。

しかもどんな凄腕のプロになれたとしても、

キャリア5年以内で1回は事故経験済みがほとんどとのこと…

3Kの仕事であることは間違いないと断言してましたねぇ。

1番最初に学んだことは「原則として山に一人で立ち入ってはいけない」

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今回もたくさんメモを取ったんですけどね。

まとめると「山は原則一人で立ち入ってはいけない」ということでした。

たしかに「誰も助けてくれない」という状況を自ら作るのは、

無謀以外の何者でもないですよね。

というか自殺行為ともいえます。

自分が素人だということをしっかり認めたうえで、

どんな行動をするべきか考えないといけません。

まさに「調子に乗ったら即死レベル」のスケールなんですよね。

とにかく全3回の1日目を終えた今、

改めて山の怖さを教わったような気がしてますし、

正直めっちゃビビってます。

本当に自分はそれらのリスクを取ってまで自伐林業をやりたいのか?

って、よく自問自答しておきたいと思いましたね。

2日目AM:メンテナンス講習

昨日に引き続き午前中は県内最強と呼ばれる田村さんが、

一般には売られていない業務用テキストを元に

「いかに安くできるか」をテーマにメンテナンス講習をしてくださいました。

いやぁ、ちゃんと工夫すれば長持ちさせことが出来るんですね!

その内容は自分の「消費社会への依存」を痛感するには十分でした。

だから、なんというかぶっちゃけチェーンソーだけではなく刈払機も、

独学DIYで使用している人はちゃんと講習受けたほうがいいですよ。

業者に頼んでたらいくらお金があっても足りないと思います。

で、朝から前半の90分ほどメンテナンスの座学をしたあと、

後半90分は別の部屋で実習をしたんですが…。

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myハスクバーナを持ち込んで教えてもらっちゃいました!

いやぁ、買ったは良いものの、説明書が全部英語で困ってたんですよね。

というか、先生が「自分で買うなんてやる気があるのう!」

と言いながら丁寧にメンテナンスをご教授してくださったワケでして。

おかげで一通りの基本的な整備を身につけることができました!

ありがたいですねぇ。

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特に、ソーチェーンの目立ては便利な

「特殊工具」の存在も教えてくださったり。

うーむ、myチェーンソー、持ってきて良かったです。

何故かといいますと、研修センターにおいてあるメーカーは

「ゼノア」「シンダイワ」ってのだったんですけよね。

そんでもって、各メーカーごとに仕組みがやっぱり全然ちがうんですよ。

ハスクバーナはハスクバーナのやり方って感じでした。

たぶん、独学だと相当時間をロスしていたと思いますねぇ。うんうん。

2日目PM:施設内で実技

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午後も引き続き、伝説の田村さんにご教授していただきました。

内容はキャブレター(気化器)セッティング。

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試運転しながら調整し、試し切りして調整。

ちなみに、ぼくが持参したハスクバーナの

「440」ってヤツなんですけどね。

なんと、キャブレターセッティングに

「専用工具」が必要とのことでした。

チェーンソー黎明期の製品から最新の製品まで精通している、

レジェンドな「田村さん」にその工具を貸してもらいましたが…。

なんというか、高知はいたるところにすさまじい人がいますよね。ほんとに。

「道具の使い方は教わらないとわからない」ということを学んだ

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今回もたくさんメモを取ったんですけどね。

まとめると「道具の使い方は教えてもらわないとわからない」ということでした。

というかチェーンソーは「使い方を間違えたら即死」レベルの道具なんですよね。

素人が独学で使うのは自殺行為ともいえます。

自分が素人だということをしっかり認めたうえで、

どんな行動をするべきか考えないといけませんね。

とにかく、研修を受けにきて正解でした!

2日目を終えた今、

自分がやろうとしていることがどういうことなのか把握できて、

身が引き締まる思いでして。

そんでもって、正直にいいますとやっぱりめちゃ×2ビビってます。

昨日も書きましたが、3日目の修了時までに

「本当に自分はそれらのリスクを取ってまで自伐林業をやりたいのか?」って、

よく自問自答しておきたいと思いましたね。

さて、2日目が終わって残すところは3日目の林業現場実習のみ!

ワクワクとハラハラが入り混じったまま、

その2週間後を迎えそうな予感です。

3日目AMおよびPM

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この日は電波の届かないような山奥で…。

ガチの山道に息も絶え絶えになりながら、

それはもうみんなで木をバッサバッサとなぎ倒しまくりな1日でしたよっと。

てか、なんか空気が薄いなぁって思ったら、

会場の柿ノ又という地区は標高800mぐらいあるみたいですね。納得です。

しかし、足元はスパイク付き地下足袋でバッチリですね!

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ちなみに林業での死亡事故原因ナンバー1は

「移動中の転倒および転落」とのことです。

どんな悪走路でも安定感がハンパない!

こちらはマジで必須アイテムだと思いますよん。

講師はこの道10年以上のベテラン大竹さん

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「印象に残ったお話」

  • 木を1本切るのに30秒以上も時間をかけてたら飯は食えない
  • 1番多かったときは1日で200本以上も木を切った
  • 1日で100本以上切れるようになったらプロだと思う

実習中に大切なポイントだと感じた点

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「木を切りだす前にすること」

  • ①伐木方向を決める
  • ②伐木方向の90度横から真上を見て木の重心と傾き(前後)を確認
  • ③伐木方向の真後ろから木の重心と傾き(左右)を確認
  • ④木が倒れ始めてから逃げるルートと場所を2パターン以上確保(木の影を利用)

「切り出す時の姿勢」

  • 基本的に切り出した時の足の位置はそのままで受け口も追い口も切れるように
  • チェーンソーは重さで先端が下がってしまうことを忘れずにしっかり水平を作る

「切っている時のポイント」

  • 受け口の水平切りは直径の25%〜33%、場合によっては40%も
  • 受け口の斜め切りは30度〜45度
  • 応用として下からの斜め切りをプラスする場合や、逆受け口もある
  • つるは10%程度残す
  • 追い口はテキストの2/3は体感的に高いので1/2程度がオススメ
  • 木の上が伐木方向に動いているかを常に確認する
  • 風向きも良く見る

「切った後の行動」

  • 切りすぎたらとにかくすぐ逃げる
  • 最初のうちは切り株を見て必ず反省するべし

「かかりぎになった場合」

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  • 基本は牽引で解消する(通称:がちゃこ)
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  • がちゃこは法令で1現場に1つは用意することが定められている
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  • かかりぎは応用しだいでなんとでもなる(ロープを巻きまくって回転させる等)

「安全のポイント」

  • 半径40m以内での同時作業はしない
  • 木を倒す時は必ず周囲に合図をする
  • 山の上側で作業し、山の上側に逃げる
  • 保護具は3~5年で寿命ということを覚えておく

「余談」

  • 夏場に蜂はしょっちゅう遭遇する
  • マムシはたまにみる程度
  • ハゼの木はかぶれるので注意
  • 春先に桜を切る時は毛虫にも注意

架線の話

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「架線の役割」

  • 売却するために切り出した材木の搬送のため
  • 架線を張るか、道を作るか、ヘリで運ぶかの主に3択

「架線の張り方」

  • ①ラジコンでまずは紐を引く
  • ②紐からロープを引く
  • ③ロープから細いワイヤーを引く
  • ④細いワイヤーから太いワイヤーを引く
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「なぜ高知は架線が多いのか」

  • 高知の山は全国1険しいため架線技術が発達した
  • ただし5現場程度を連続して仕事しないと覚えられないため架線技術の後継者が不足している

そんなこんなで「伐木等の業務に係る特別教育修了証」GET!

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そんなこんなで、あっちゅーまに実習は終了です!

非常に有意義な時間でしたねぇ。

なんというか、今後はこういった資格のマニアになりそうな予感です。

これで自分の借りてる古民家の裏山もバッサバッサと無双できますな!

あ、いちおうこの修了証を持っていたら、

いちおうチェーンソーを扱う仕事にも携わることができますよん。

興味がある方は行政機関からのアナウンスをチェックしてみてくださいね〜。

ということで、今回は以上です。それでは、また!