こんにちは、ぴーすけ(@pskpsk1983)です。突然ですが移住希望者さんに質問です。

みなさんの中に「古民家」という言葉に魅了されてる人はいらっしゃいませんか?

だがしかし、それは残念ながら「良い所しか見てないだけ」の場合が多々あります。

正直言って、それは「ちゃんと物事を考えて選んでるとは言い難い」んですよね。

だからぼくは「しっかり都合の悪い面も知ってから選んで欲しい」と考えてます。

ですので今回、その考えに至った経緯と根拠を、全10章に渡って書き出しました。

当ブログ内の特集「移住希望者に伝えたいこと」と合わせてぜひご一読くださいませ。

(※当記事では敢えて在来工法と伝統工法を分けず「古民家」と定義しております。理由は度重なる増改築で両方が混ざってる場合が多いためです。何卒ご了承ください。)

①ぼくは大工修行後に耐震改修専門の工務店を立ち上げました。

ぼくは脱サラ&移住後、新築および耐震改修の建築現場で「大工修行」をしました。

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その経験と実力を一級建築士さんに評価&推薦して頂き、工務店としてぼくは県に登録。

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昨年はネット上の活動もそこそこに、古民家の耐震改修工事の事業に挑戦したのです。

その結果たくさんの人たちに支えられ、なんとか1年を乗り超えることができました。

みなさんありがとうございます。本当に助かりました。感謝してもしきれません。

ただ、実際に事業を通じて強く感じたことが1つあります。それは地方移住に関し…。

②「ネット上にリアルな情報が少なすぎる」

ということでした。まさに「こんなはずじゃなかった」という移住者が続出するレベル。

都合の良い面ばかり見せて煽る人が目立つ現状は、本来あるべき姿ではないと思います。

実際の所、古民家で暮らすことは、メリットよりデメリットの方が多いのが現実ですよ。

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耐震、断熱、気密、防水、通気の5項目が新築に比べ著しく低いのはご存知でしょうか。

特に2020年から始まる建築の新基準を考えると「建て直したほうが安いレベル」です。

だから性能的に平成の新築〜vs〜昭和の家は「比較できない」と考えた方が無難です。

そういった意味で、移住希望者には「事前に現実も見てもらいたい」と思ったので…。

1ヵ所、施工中の画像の公開を決意しました。仮にその現場を「A様邸」とします。

昭和56年5月以前の旧耐震基準で建築された建物を、ぼくが耐震改修いたしました。

以下、ぼくの施工した写真の一部を掲載しますので、よかったらご覧くださいませ。

③「柱頭柱脚金物」は全部で「34ヵ所」設置

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なお仕事の流れは建築士さんから設計図を貰う形であり、金具はすべて指定されてます。

④「筋交い金物」は全部で「20ヵ所」設置

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配線の取り回し変更する時に、昨年取った「電気工事士」の免許も大活躍しましたね。

⑤「筋交い本体」は全部で「10本」追加

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方向および場所は耐震改修の設計図にて指定されてます。実は全面強化はNGなのです。

⑥柱は「4本」交換し梁や土台は「10ヵ所」以上追加

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そして開けてビックリ玉手箱。腐ってた部分は交換および追加です。これが1番怖い…。

⑦「耐力壁」は全部で「15枚」追加

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耐震改修そのものはここまで。モチロン仕上げもしましたが、今回の掲載は省略します。

⑧これで計算上は「本震」に「1回」耐えることが可能です。

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え?いまニャンて言った?って聞き返したくなりますよね…。ぼくも聞き返すでしょう。

そうなんです、ここまで手間ひまかけて、耐えられるのは「本震1回のみ」なのです。

そして地震は余震のほうが多いです。311では半年間も揺れ続けた記録が残ってます。

つまりたとえ耐震改修をした家でも、余震で倒壊する可能性があるということは…。

耐震改修をしてない古い家は「逃げ出す時間さえ無い」可能性があるということです。

これは不安を煽ってるのではなく、客観的な、どうしようもない事実であり現実です。

⑨だからぜひ、地方移住時は借りるお家をよく選んでください。

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古民家は静かでのどかだったり、猫が飼いやすかったり良い所もたくさんあります。

でもだからといって、けっして都合の良い所だけではありません。

安さには必ず理由がありますし、同等の性能を求めるなら「新築のほうが安い」です。

ただし法律上、再建築が不可な場所があるから、こういった改修も活躍の場があります。

それを理解した上でどういった住居を選ぶのか、事前の勉強をオススメいたします。

⑩そしてぼくは休業&転職し、新築を建てる道を選びました。

このまま工務店を続ける道もあったのですが…実はたくさん内定を頂きました。

熟考した所、結果的に転職する方向を選んだため、春から新生活が始まります。

だからいまのぼくの目標は「しっかり稼いで最新の技術で新築を建てること」です。

これは「これまで全ての経験から学んだことから導き出した答え」ですので…。

正直、軌道に乗り始めた事業を畳むことに未練はありますが、再出発を図ります。

繰り返しになりますが、3年間の挑戦を支えてくださった皆様、有り難うございました。

まとめ:常日頃から勉強し、勉強会は積極的に参加しよう!

住宅に関する勉強会、一般人でも参加可能な場が探せばけっこうあるんですよ。

住宅見学会とかよくやってますよね。まずはそこから行ってみてはいかがでしょうか。

といっても、高知では建匠さんのセミナーが圧倒的なクオリティですが…。

でもたぶん、みなさんのお住いの地域でも良い機会がたくさんあるはずです。

ぜひ、時間を作って足を運んでみてください。きっと人生設計の選択肢が広がりますよ。

ただし得た情報の良し悪しの判断には、常に予習復習をしておく必要があります。

逆にそれさえできれば、きっと想像を超えた良い生活が待っていると思いますので…。

ぜひ挑戦してみてください。ということで、脱サラ、移住、起業の現場からは以上です。