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専門学校の同級生がなんかめっちゃ面白いことやっていたので突撃取材をしてきました。

豊田東IC下りてすぐ!田園地帯にあるスタジオ

豊橋市にある自分の実家に帰郷中だったので、高速道路に乗ってサクッと豊田市に。

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噂によるとこちらの「VoxBoxStudio」が『DIYで空き家をリノベーションして作り上げたレコーディングスタジオ』だとのことです。ロマンが輝きまくりですね!

さっそくですがオーナーである深井勇次さんにインタビューをしてみましょう。

20150416 (46)

それでは本日はよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。

「レールの上には乗らない」と思って音楽の道へ

まずはじめに、音楽の仕事をすることになった経緯を教えていただけますか。

父親の影響で中学の頃からギターを弾き始め、高校でバンドを組みギターを弾いていました。自分でMTR(マルチトラックレコーダー)でCDと同じように録音するのが好きでしたね。高校の頃はわりと勉強が好きで、マジメにテストとか受けていたんですけど、3年生の時に「習熟クラス」に入れられてしまうんですよ。

入れられてしまったんですか。

わたしはイヤだと言ったんですけどね。そこで反抗をしました。テストは上位をキープしつつも、授業は聞かないとか(笑)

ロックですね(笑)

なんだかんだ大学を目指していたんですけど、とある国公立の推薦をいただいた時に「これじゃダメだ!」って思って。

ダメだったんですか。

ダメだったんです。じゃあ何がしたいのか?と考えた時に、もともと好きだった音楽と録音ができる「レコーディングエンジニア」になろうと思って、名古屋ビジュアルアーツ音響芸術科の体験入学に行ってみたんです。そこで清水さんっていう凄いエンジニアの方に出会いまして。

そのエンジニアさんとの出会いが決めてだったんですね。

体験入学で圧倒されたんですよ。音楽を作る現場を目にして。

その学校に行ってみようと思ったと。

というより、あくまで反抗だったんですね。レールの上には乗らないって思って。

実際に専門学校に入ってからはいかがでしたか。

入ってからはエンジニアになるための技術や知識を身につけたという感じですね。

ひたすら習得に専念したと。

はい。勉強が好きだったから、コツコツと。

「下積み時代がなかった」からいろんな意味で自立が早かった

その学校で2年間学んで、他の生徒のほとんどが就職という道を選んだ中、なぜ深井さんは起業という道を選んだのでしょうか。

いや、もともとは東京のレコーディングスタジオでエンジニアになることを目指していたんです。でもやっぱり狭き門で、入れなかったんですよ。

入れなかったんですか。

そう。いろいろとタイミングや運もあると思いますけど。そこで、そういえば実家に父親の作ったスタジオがあったから、「じゃあ自分でやってみよう」っていう軽いノリで。

そんな感じだったんですね。

だから、今日までたまたま上手くいっている感じ。

なんとなく、という感じなんですね。

運も良いとも思うし、環境に恵まれているとも思います。

てっきり最初からこの形を目指していると思っていました。

そうではないですね。東京にいけなかった、ということです。でも、下積み時代がなかっただけに、いろんな意味で自立は早かったと思います。

ちなみに会社員という選択肢はなかったのですか。

いや、最初から父親の会社の社員としてスタジオを運営しています。夏からは社長になりますけど。

そうだったんですね。

だから本当に恵まれていまして。税理士もそちらにお任せしています。

リピート率が高くてとにかく「お客さんに助けられている」

実際にレコーディングスタジオを開業してみて、困難に感じたことや、それらを乗り越えてきた方法などがあれば教えていただけますか。

やっぱり将来的な不安っていうのはいつもありました。いつまでお客さんがつくかとか、この豊田という土地で本当にやっていけるのかとか。父親の作った自宅スタジオを改造してた「手づくり感」もどうなの、とか。

最初は実家の部屋を改造して営業していたんですね。

2部屋を使ってましたね。おもいっきり民家でした。

今現在は、離れの建物を使用していると。

父親の会社の事務所だったところをDIYでリフォームして新スタジオにしました。昨年の7月からそちらを使用しています。

いいですね。ぼくを含めた同級生の中で1番面白いことをしていると思います。だから今日インタビューしにきたという感じなんですけどね。

ありがとうございます。

でも、これは後輩たちが真似できそうにはないですね。

真似できないと思います。まず自宅にスタジオが無いだろうし、ここは駐車場もたくさんあるし、目の前に豊田東インターができて交通アクセスも便利だし。なにより周りに民家がないので防音もそこまで気にしなくて良い。こんな環境なかなか無いです。

この形で経営をしてきて、良かったと思うことはありますか。

お客さんには助けられているな、とは思います。

リピート率が高い、ということですか。

はい。例えば、とあるバンドが最初からウチを使い続けてくださって、今年の秋メジャーデビューが決まったり。

おお、それはめでたいですね

そういった利用者からの口コミでお客さんが来てくださったり。ほんとありがたいです。

ググってみたら「200万円でスタジオが作れた」

10年使った母屋の旧スタジオから、現在使用している離れの新スタジオに移転を理由を教えていただけますか

父親が仕事で使わなくなって、数年前から空き家になってたんですよ。こっちをスタジオにしたほうがいいんじゃないかって。じゃあ「作ってみよう!」って、こちらも軽いノリで。そこで、Google先生に聞いてみたら「なんだできそうじゃん!」って思って(笑)

ググってみたらできそうだったと(笑)

それにあたって「電気工事士(第二種)の資格があれば配線工事も自分でできる!」と思ってその資格も取りました。

それが何年前だったんですか。

新スタジオの工事を始めたのは3年前ですね。2004年に旧スタジオでvoxboxstudioを立ち上げまして、2014年から新スタジオで営業しています。

もし差し支えなければ新スタジオの総工費を教えていただけますか。

200万円(工費のみ/持ち込み機材代は別)です。これは相当安いと思います。相場の1/10程度ではないかと。

200万円でこのクオリティはすごいですね!DIYの魅力とは

自分で作ることの愛着とお金の安さですね。ものづくりが好きな人はハマると思います。

嬉しい、楽しいという感じはありますか。

嬉しい、楽しい、辛い、厳しい(笑)。でも作っている時に楽しい感は無かったですね。先が見えなかったんで。出来上がってくると楽しくはなってきましたけど。

達成感の積み重ねということなんですね

ただ、完成したときはもうなんとも思わなかったです。自分で作ったんだ!って感じでもなく。

さぁ次!という感じですか

あんまり過去は振り返らないです。

未来は気になりますか

まぁ、経済的に安定した職業ではないから不安はあると思いますけど。

不安定だからこそ、モチベーションを保てるということもありますか

そこは何度も繰り返しますけど、本当にお客さんに恵まれていると思っています。腕や人柄を見込んでリピートしてくださっているという意味でなんですけど。あ、でも安さは売りですね。このクオリティでこの値段でやっているスタジオは他に無いと思います。

新しいビジネスについての「模索は常にしている」

今後の展望などはありますか。

今後はお客さんとの年齢差が開いてくる一方だと思うので、そのジェネレーションギャップといいますか、若い子たちとの接し方については考えています。

そういうところも見ているんですね

例えば、若いスタッフを入れるか、もしくは今の事業に見切りをつけて新しい事業を始めてみようかなど、いろいろと考えています。

新しい事業を、ですか。

録音ってミュージシャンだけを対象にしていると本当に狭い需要なので、一般の人にもっと利用していただけるサービスはないかと。新しいビジネスについての模索は常にしていますね。

努力ではなくて「好きなことをひたすらやってきた」という感じ

同じ学校の後輩たちへのメッセージなどがあれば。

ぼくは在学中、進級制作の時の現場に録音テープを忘れたり、卒業制作では提出データを紛失したり(笑)

ああ、そんなこともありましたね(笑)

リーダー役をやりながら、わりと肝心なところでミスをしたりして。そういった大きな失敗を、その専門学校時代に経験できたのは本当に良かったなと思っています。

学生時代には失敗をたくさん経験できたと

失敗することを恐れるよりも、まずはやってみるということですね。やってダメなら、ダメな時に考えればいいんです。できる、できないじゃなくて、まずはやってみる。

まさにそのとおりですね

もちろん同じ失敗を繰り返してはいけないんですけどね。ただ、エジソンの名言にあるように、失敗じゃなくて、上手くいかない方法を発見をしただけなんですよ。

いい言葉ですね。

あと、ベートーベンの「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している。」という言葉も好きですね。

漫画の「はじめの一歩」でも引用されていましたね。

そうですか。ま、でも自分はあんまり努力してきた気はないんですけど。

ここまで言っておいて努力ではないと(笑)

目の前にあることをひたすらやってきたという感じ。

ぼくも今、努力って言葉に疑問を持っているんですよ

自分が好きでやっていることならば、そうは思わないですよね。

好きなことであれば。

もう一つ、好きな言葉があります。プロデューサーの亀田誠治さんの「大切な一日だからこそ、いつもどおりに平常心で駆け抜ける。そこに自己ベストがあるのを知っているから」…これがプロフェッショナルだと思います。

せっかくなのでバンドレコーディングしてみました

ちなみにこのブログの著者であるpskは、音響技術の専門学校を卒業して、一時期だけですが楽器メーカーで仕事をしていたことがありまして。

その時の名残で、それなりの制作技術と、演奏能力と、人脈があったりします。

ということで、せっかくなので友人たちに(自腹で)頼んで実際にレコーディングしてみました!その時の様子を動画にまとめてみたので下に貼り付けときますね~。

楽曲タイトル『6月9日』

作詞作曲:psk

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ボーカル:ぴーすけ(中央)

ギター:のりを(左から2人目)

ベース:やっちん(右から2人目)

ドラム:ねぎちゃん(右端)

録音編集:深井勇次(左端)

というメンバーでした!

ぼくの顔が異常にテカっていること以外は特に問題もなくサクッとレコーディング終了!

みなさんマジでプロフェッショナルですね~。見習わなければ。

こんな面白いスタジオは他に無いと思います

いやーインタビューもレコーディングも超楽しかったです!

ミュージシャンとエンジニアが一緒になって『良い物を作ることができる環境』が間違いなくありました。

なんといいますか、やっぱり「ものづくり」って、材料を揃えて、形にして、人に届ける、っていう全工程をやるのが本来の姿なんですよね~。

こちらの『voxboxstudio』さんは、その「ものづくり」の中にある「普遍的な喜び」を味わうことができるスタジオです。

みなさんいかがでしょうか。バンドマンでも、そうでもない人も、ぜひ一度ご利用してみては。超オススメですよ。

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『voxboxstudio』

住所:愛知県豊田市配津町三蔵前2-3

TEL:090-9126-3467(深井)

メールアドレス:info[at]voxboxstudio.com  ※[at]は@に変換ください

営業時間:10時~22時

休業日:不定休

ホームページURL:http://voxboxstudio.com/